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2021年11月の記事:ブログページ

「動かないこと」が身体に及ぼす影響

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テクノロジーの進化と共に、肉体労働(=動く仕事)からデスクワーク(=動かない仕事)の比率が上がり、更にコロナ騒動による外出自粛や、リモートワークの導入が進んだことにより、特に2020-2021年はじっと座って動かない時間が増えました。 そこで、今回のコラムでは「動かないこと」が身体に及ぼす影響と、適度な運動の効用について紹介させていただきたいと思います。

●座りっぱなしの時間と慢性疾患の関係

座りっぱなしの時間が長い生活は心臓血管系の疾患や糖尿病などの発症リスクが高くなり、結果として寿命が縮む可能性があるという調査結果がいくつかの研究チームから発表されています[1][2][3]。
・座っている時間が1日当たり8〜12時間で、2型糖尿病の発症リスクが約90%高くなる
・週に23時間以上、座ってテレビを閲覧する男性は、週のテレビ閲覧時間11時間の男性よりも心血管疾患で死亡するリスクが64%高い 等

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●動かない状態が続くことにより起こる*「生活不活発病」

生活不活発病は、動かない状態(生活が不活発な状態)が続くことにより心身の機能が低下して、動けなくなることをいいます[4]。
*「生活不活発病」:大川弥生氏(産業技術総合研究所ロボットイノベーション研究センター聘研究員)が提唱
以下、リンク[4]より


1 災害時には「動くに動けない」状態で「生活が不活発」になり、生活不活発病が生じる
2 心身機能の低下よりも、生活行為(「活動」)の低下にまず表れる 「心身機能」の症状が明らかになるのはかなり進行してから
3 全身のあらゆる心身機能が低下する(体も、心も頭の働きも)


災害や外出自粛要請/リモートワーク導入などの「動きにくい」環境下では、意識して動くようにしないと「動けなく」なり、あらゆる心身機能が低下するリスクが上がります。


●適度な運動の効用[5]

軽〜中強度の運動(ウォーキングなど)はエネルギー消費を高めるため、生活習慣病(肥満、糖尿病、高脂血症など)の予防に有用であることは良く知られていますが、それだけでなく、皮膚や粘膜のバリア機能を高め病原体の侵入を防御し貪食細胞の機能を刺激することから(免疫能を上げる)、風邪などの上気道感染症のリスクが減少することが報告されています。一方で、長距離マラソンなどの激しい運動や過酷なトレーニングは免疫機能を低下させ易感染性になるといわれています。
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[1]THE LANCET|ARTICLES| VOLUME 388, ISSUE 10051, P1302-1310, SEPTEMBER 24, 2016 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)30370-1/fulltext

[2] Sitting for long periods increases risk of disease and death, regardless of exercise|University Health Network https://www.uhn.ca/corporate/News/PressReleases/Pages/Sitting_study.aspx

[3] Sitting Time, Physical Activity, and Risk of Mortality in Adults|ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109719337891

[4]「生活不活発病」に注意しましょう|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000122331.pdf

[5] Inflammatory Effects of High and Moderate Intensity Exercise—A Systematic Review|Frontiers Media S.A. https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2019.01550/full

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2021年11月17日 20:00