【深部にアプローチする施術】ディープティシューマッサージとは
そこで、今回のブログでは、この「ディープティシューマッサージ」について書いていきたいと思います。
目次
〇 ディープティシューマッサージとは
〇 施術実践時に必要な知識
〇 ディープティシューマッサージの歴史
〇 ディープティシューマッサージの身体への恩恵
〇 ディープティシューマッサージを学ぶメリット
ディープティシューマッサージとは
“ディープティシューマッサージ(Deep Tissue Massage)”を日本語に訳すと「深部組織マッサージ」となり、ゆっくりとした深い圧を用いて、筋肉の内層や結合組織にはたらきかける施術方法を指します。
筋肉に対して様々なテクニックを使ってアプローチすることにより、慢性的な筋緊張や痛みの緩和・筋肉の柔軟性向上・関節可動域制限の軽減・血液/リンパ循環促進などの効果が期待できます。故に、筋肉の不具合から起こる問題(肩コリ、首コリ、痛み、筋肉のアンバランスから起こるボディーラインの崩れ、筋肉疲労など)の解消や予防ができる施術として人気があります。また、スポーツ後の筋組織の回復にも効果的であることから、スポーツ後のコンディショニングや怪我予防としても活用されています。
施術実践時に必要な知識
ディープティシューマッサージ施術の実践において、基礎解剖学の知識が必要です。深部組織には表面からは見えない複雑な構造があるため、これらを理解していないと、施術中に誤った箇所を圧迫して損傷させてしまう可能性があるからです。また、施術ができないお客様を判断するためにも禁忌や注意事項を認識しておく必要があります。そして、ディープティシューマッサージは筋肉にアプローチをする施術であるため、施術実践において「骨格と筋肉の場所を把握し、正確に触れることができること」も必要です。これができないと筋骨格系に対して正確にアプローチをすることができないからです。
ディープティシューマッサージの歴史
ディープティシューマッサージの起源については諸説あります。その一つに古代ギリシャやエジプト・ファラオの時代から実践されてきたという説があります。そして、これらは1800年代後半に北米大陸に持ち込まれたといわれています。ディープティッシューマッサージの専門性が、北米大陸に持ち込まれた後に確立されたか否かは証明することは不可能ですが、1940年代にカナダのマッサージ/理学療法士であるテレーズ・フリマー氏によって体系化され、療法として実践されたことが現代に普及しているディープティッシューマッサージの始まりであると言われています。今現在この説が有力であると考えられます。
その後、1900年代半ばに、スポーツマッサージセラピストのジャック・マーガー氏を中心に、スポーツ現場でディープティシューテクニックが広まり、スポーツマッサージの一形態としてアメリカで人気を博しました。マーガー氏は、筋肉の緊張を和らげ、回復を促進するためにディープティシューマッサージを使用したことで知られており、特に筋肉の緊張をほぐしてパフォーマンスを向上させようとするアスリートの間で支持されました。
そして、時が経つにつれて、ディープティシューマッサージは、慢性的な痛み・怪我・ストレスなど、様々な不具合に対する効果的な療法として広く認識されるようになりました。
何世紀にも渡ってディープティシューマッサージは進化を続け、世界中の多くの施術者やセラピストによって洗練されてきました。そして現代では、マッサージセラピーの世界で広く普及し実践されている施術法の一つとして認知されています。
ディープティシューマッサージの身体への恩恵
➀筋緊張を和らげる
▽それにより期待できること
・ストレスの軽減
・可動域制限の軽減
・痛みの軽減
②筋肉のアンバランスを解消
▽それにより期待できること
・ボディーラインが美しく整う
・特定の筋肉への過度な負荷が減少する
③血液やリンパ循環の促進
▽それにより期待できること
・スムーズな疲労回復
・全体的な健康状態の改善
・免疫システムの活性化
ディープティシューマッサージを学ぶメリット
ディープティシューマッサージを学ぶことは、施術者に次のようないくつかの利点をもたらします。
1、身体に負担なく深い圧を入れることができる施術姿勢の習得
ディープティシューマッサージのクラスでは、理論やテクニックだけでなく、正しい身体の使い方を学んでいきます。 昨今は、深い加圧を好む顧客が増えていますが、正しい施術姿勢を身に着けずに、力まかせの施術や特定の部位に負担がかかる施術を続けていると、知らず知らずのうちにセラピストの身体に負荷が蓄積し、それが故障リスクに繋がります。ディープティシューマッサージのクラスで正しい施術姿勢を学び、無理なく深い加圧を入れることができる身体の使い方を身に着けることで、より長く健康的に仕事を続けることができることができるでしょう。
2、顧客獲得・リピーター獲得につながる
ディープティッシューマッサージは、“物足りなさのないオイルマッサージ”であるため、深い加圧を好む顧客から需要の高い施術です。このスキルを習得し、顧客のニーズを満たす施術を提供することで、顧客満足度を向上させることができリピーター獲得と顧客維持率向上に繋がるでしょう。 専門的な開発: ディープ ティッシュ マッサージを学ぶには、解剖学と生理学をより深く理解する必要があります。
3、施術者にとってもやりがいのある施術
ディープティシューマッサージをマスターすると、肩こりや腰痛など慢性的な不具合を持つ顧客の役に立つことができ喜ばれるため、施術者にとってもやりがいがある施術であると思います。
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以上が「ディープティシューマッサージ」についての紹介でした。この施術方法は、深い圧で筋肉の内層や結合組織にアプローチし、様々な効果が期待できることから、治療院、スポーツ現場、整体/リラクゼーション/エステティックサロンなど、様々な場で活用されています。TRTAでは、このディープティシューマッサージを習得できるコースを定期開催しております。
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2023年03月31日 18:00