【10年の回想】オーストラリアの文化と教育の魅力
そこで今回はスクールの礎になっている「オーストラリアの文化/教育の魅力」、そして「TRTAの教育方針」について、改めて本ブログでお伝えしたいと思います。
オフィシャルウェブサイトやパンフレットをご覧になった方、又は講座をご受講いただいた方はご存じかと思いますが、TRTAはオーストラリアのマッサージセラピーとその教育カリキュラム・文化の素晴らしさに魅せられ、日本国内(日本語)でオーストラリアのオイルマッサージ教育カリキュラムを受けられるシステムの構築を夢見てきました。
そして2015年、日本で初めて豪州政府認定教育機関MSQ(Massage Schools of Queensland) と提携し、豪州オイルマッサージ国家資格(Certificate Ⅳ in Massage Therapy)コース日本国内開催を実現させることができました。
●オーストラリアの文化/教育の魅力
~自分軸の確立と多様性を育む教育~
オーストラリアのマッサージスクールの授業では、「●●について、自分の考えを述べよ」という小論文課題や、2~6名のグループでディスカッションをする時間があります。小論文課題では「自分の考えを論理立てて表明すること」が鍛えられ、グループディスカッションでは多様な価値観や意見に触れることで視野を広げることができます。また、教育スタイルにもオーストラリアという移民国家のダイバーシティ(多様性)が反映されています。「何か一つの決まったやり方が正解」というような指導ではなく、自分なりの根拠があり禁忌行為でなければOKという幅広さがあります(何でもやっていいというわけではありません)。
マッサージスクールのテキストにも「Develop your own style.(自分のスタイルを確立しなさい。)」というセンテンスが入っており、マッサージセラピストが目指すゴールも「自分に合った負担のないやり方で、顧客にとって都度ベストな方法を自分で考えて実践すること」となります。
このようなワークを繰り返し行っていくことで自分軸が確立されていきます。
●TRTAの教育方針
~個性を尊重・視野を広げる~
TRTAでは、オーストラリア文化の良さ(ダイバーシティ&インクルージョン)と、日本文化の良さ(きめ細かいサービスとホスピタリティー)を取り入れた教育を実施し、世界に伍していけるプロフェッショナルの育成を目指しています。
<個性を尊重>
少人数クラスで一人ひとり合ったやり方を提案/指導いたします。例えば、手の大きさ・体格・関節の可動域などの身体的な違いや、セラピスト経験・人生経験の違い、そういった多様な個性を尊重し、受講生の強みを伸ばすことを心がけています。
一人ひとりが自分らしいスタイルでマッサージセラピーを楽しんで、そして自分軸を確立していくことができることが私共の願いです。
<視野を広げる>
視野が広がり・応用力がつくような授業内容を心がけております。 “こうでなければけない”、“こうあるべき”、といったように、画一的・限定的な指導をせず、多角的な視点で考えられるよう指導いたします。
前回のブログ「LIFE SHIFT(ライフシフト)について考える」でもお伝えさせていただきましたが、人間の長寿化と社会変遷(終身雇用崩壊、価値観の多様化、テクノロジーの進化など)により、従来の生き方をロールモデルにすることができなくなりつつあります。
従来のシングルステージ的な生き方(=教育→終身雇用/結婚→定年退職という直線型)から、マルチステージ型の生き方(複数のキャリアを経験する生き方)にシフトするということは、何歳になっても新しい挑戦をし続けて進化し続けることが必要になります。
TRTAはマッサージセラピーカリキュラムを通じて、これからの時代を生き抜いていくために必要な感性や思考力を磨くことができる教育を提供していきたいと考えています。引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。
▼2022年2月配信ブログ:「LIFE SHIFT(ライフシフト)」について考える
trta-jp.org/blog_articles/20220203.html