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2022年2月の記事:ブログページ

「LIFE SHIFT(ライフシフト)」について考える

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先日1月27日にオンライン無料セミナー「セラピストの資格と仕事」を開催させていただきました。
その中でお話しさせていただいた「ライフ シフト」について本ブログで紹介させていただきたいと思います。

「LIFE SHIFT(ライフシフト):100年時代の人生戦略」は2016年に発売されたベストセラーで、人生最大のテーマである「自分自身が、自分の人生をどのようなものにしたいか」ということを追求した書籍です。そして、昨年2021年10下旬に第二弾「LIFE SHIFT2:100年時代の行動戦略」日本国内で発売され、こちらも今注目されています[1]。

 

●「どう生きるか」を真剣に考える人が増えている

近代日本においては1990年代頃まではエスカレーターに乗っているかのうような一直線の人生(=教育→終身雇用/結婚→定年退職)が既定路線でしたが、2000年代〜の終身雇用崩壊、価値観の多様化などにより、前世代の生き方をロールモデルにすることができなくなりつつあります。

インターネット普及前の1990年代までは、様々な人の生き方を知る機会(多くの情報を短期間で得られる機会)が少なかったため、身近な先輩・親戚などの生き方をロールモデルにして生きる方が多く、世の中の複雑性や多様性も少なかった分、人生の選択肢が限られていたという背景もあります。逆に言えば「どう生きるか」を深刻に考えなくても良い時代だったのかもしれません。

「どう生きるか」を真剣に考える人が増えている背景に、こういった社会の変遷が考えられます。

 

●自分らしい人生を生きるためのキーワード「自己理解」

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自分にとって良い人生、後悔のない生き方をするためには、「*自己理解」が必要です。

なぜならば、自己理解をすることで、自分にとっての幸せは何か?自分の強みは何か?自分が望んでいることは何か?等を認識することができるからです。

*自己理解とは[2]
・自分を客観視する作業により、自分自身を深く理解し、それを受け止めている状態
・自分自身を深く理解する=気質、正確、価値観、考え方、態度・行動の傾向などを認識すること

▽自己理解を深めるための方法
➀これまでの職業経験や人生経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみる[2]
=自己のSWOT分析につながる
➁新たな学びや新たなチャレンジをしてみる
=自己探索につながる
③周りからの刺激を入れる/他人からのフィードバックを得る
=視野が拡がり、自問自答だけでは気が付かない自己の一面に気が付くことができる

*手前味噌で恐縮ですが、マッサージセラピーの勉強は、前述の自己理解をするための方法②③(自己探索、他人からのフィードバックにより新たな自己の一面に気付くこと)ができます。
相モデル(技術を練習し合う)実習をすることで、自分自身のフィジカルを体感しながら理解し、フィジカルに表れている問題(例えば、筋肉のコリや痛みなど)の原因は何なのかを考えるなどの自分と向き合うワークをすることになり、クラスメイトや講師とディスカッションすることで、新たな視点や気づきを得ることができるからです。

 

●これからの時代はキャリアや働き方がマルチステージ化する

これからの時代は、エスカレーターのような「直線の人生」ではなく、様々なことを経験しながらオリジナルの人生をクリエイトする「マルチステージの人生」になると言われています。 テクノロジーの進化や世の中の変化が著しい現代は、学び続けて柔軟に変化に対応していくスタンスが求められます。テクノロジーの進化により、人が行っていた仕事がAIやブロックチェーンに置き換えられるなど、一つの仕事だけで生涯生計を立て続けることが難しくなってきているからです。

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以下はライフシフト[1]で書かれている3つのステージです。

〇エクスプローラー:探索者
=自分の好きと得意を発見していくステージ
〇インディペンデント・プロデューサー
=職を探す人ではなく、自立して仕事を生み出すステージ
〇ポートフォリオ・ワーカー
=異なる種類の活動を同時に行うステージ

各ステージをより充実させるために、新しい経験や学びを定期的に取り入れて、自分を再創造していくことが必要であると言われています。

 

●マルチステージの人生を生き抜くために必要な資産

ライフシフト[1]では、マルチステージの人生を生き抜くためには有形資産の他にも、無形資産が極めて重要であると述べられています。

▽3つの無形資産
➀生産性資産
:スキルや知識、仲間、評判など、仕事を生み出し成功するために役立つ資産
➁活力資産
:健康な心身、良好な人間関係、健康的なライフスタイル、など、より良い長寿人生を送るために必要な資産
③変身資産
:変化に柔軟に対応する意思や能力、多様性に富んだネットワークなど、自らを変化させていくための資産

 

●ライフシフト時代における、セラピストキャリアの作り方

〇副業やWワークからセラピストを始める
どのようにしてセラピストとしてのキャリアをスタートさせていけばよいのか。もちろん、転職や起業も一つの方法ですが、低リスクで直ぐに始められるのは、副業やWワークです。とにかく何らかの形で始めて、トライ&エラーを繰り返して技術やサービスをブラッシュアップしていくことがキャリアを積み上げるために必要なアクションだと思います。

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〇キャリアをずらせるようにしておく
「業界」と「職種」のどちらかをずらすと、ビジネスパーソンとして成長を加速できるといわれています。業界をずらす例としては、「営業職」をやっている人は、他業界の「営業職」への転職がしやすく、転職によりキャリアを成長させることが可能です。セラピスト業界であれば「セラピスト」というキャリアに加えて、店舗マネジメントをする「マネジメント職」を経験するなどで、キャリアを成長させると同時に将来の選択肢を拡げることが可能になります。

 

●いくつになっても新しい挑戦をし続ける時代

人生100年時代は年齢関係なくいくつになっても新しいことに挑戦する時代です。生涯学習が定着している欧米では、40代の大学生も多いのが現状です。オーストラリアのマッサージ学校も10代~60代くらいまで多世代が同じクラスで学んでいました。

人類の寿命が延びている今、死ぬまでにかかるコストが遥かに高くなっているということは、いくつになっても、新しい学びを取り入れて、第一線で働き続ける等、生きるためのコストを何らかの方法で稼ぎ続けていかないといけない時代になっているということです。

マルチステージの人生100年時代を生きる現代人は、前時代と比較すると、アナログ時代もハイテク時代も体験し、様々な経験をできるという点では幸せなのかもしれません。

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TRTAは、マッサージセラピー教育を通じて受講生の『人生の可能性を拡げること』に貢献していきたい所存ですので、引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。


参考サイト
[1]ライフシフトのシリーズ|東洋経済新報社
https://str.toyokeizai.net/-/book/life-shift/series/
[2]自己理解、仕事理解-ジョブカード-厚生労働省
https://jobcard.mhlw.go.jp/comprehension.html
2022年02月01日 20:00