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【資格取得の最終過程】マッサージセラピー実技評価&オーストラリア救急講習

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TRTAのオーストラリア国家資格取得コースカリキュラムは、専門理論科目、実技科目、実務系科目、臨床実習で構成され、体系的な学びにより、プロフェッショナルとして活躍するための基礎力と応用力がつけられるようデザインされています。

》オーストラリアオイルマッサージ国家資格取得コース概要

今回のブログでは、オーストラリア国家資格取得の最終課程として受講する「マッサージセラピー実技評価&オーストラリア救急講習」実際の様子、そして「資格を取得する以上に大切なこと」についてお伝えしていきたいと思います。
※2022年6月現在:海外渡航が難しい状況のため全カリキュラムを日本国内で実施いたします(オーストラリア研修を日本国内でオンラインも交えて実施)


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● 最終課程の概要

資格取得の最終過程である「マッサージセラピー実技評価、オーストラリア救急講習」では、オーストラリア政府認定機関MSQ※によるマッサージセラピー技術評価と、オーストラリアのガイドラインに準拠した救急講習を受けます。最終過程は「合否のある試験」ではなく、科目毎に出席と提出物により単位を取得し、「コース受講の集大成として実技評価を受ける」というイメージです。

TRTAでは2021年より、この最終過程をオーストラリア政府認定機関MSQ及び救急講習スクールとオンラインZOOMで繋ぎ、実施しています。

※MSQ=Massage shcools of Queenslandの略称, オーストラリア クイーンズランド州 ゴールドコーストにあるマッサージ政府認定教育機関
 

【参加資格】
・全科目の履修が修了し、所定の臨床実習時間をクリアした方

【概要】

▽オーストラリア救急講習
理論:オンライン(各自の自宅で履修)
実技:オンライン(TRTAで実施)
▽マッサージセラピー技術評価
:オンライン(TRTAで実施)


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▲オーストラリア政府認定教育機関(MSQ)のスクールの様子

 

●マッサージセラピー実技評価&オーストラリア救急講習の様子

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▲最終実技では参加受講生同士の相モデル制が導入されました

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▲施術の細かいテクニックを評価するMSQ(オーストリア政府認定教育機関)校長

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▲オンラインは4台の定点カメラと1台のモバイル(スマートフォン)の通信方法


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▲実技は一人約45分間、習得した技術が評価される


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▲症状に合わせたオーダーメイドテクニック



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▲救急法(ファーストエイド)の講習を行う、オーストラリア在住の専門講師


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▲救急講習(ファーストエイド)の様子

 

●資格を取得すること以上に大切なこと

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海外の国家資格は信頼性も高く、クライアントや周囲からも一目置かれるでしょう。しかし、資格(Title/タイトル)を取得すること以上に大切なのは、資格取得の過程で「何を学びどのように努力してきたか」「どのような実力をつけることができたか」です。基礎力や思考力をしっかりと身に着け、プロフェショナルとしての基盤をつくること、そして国内外どこに行っても活躍できる真の実力をつけることが資格取得コースの狙いです。

また、資格は取得してからがスタートであり、その価値をどのように活かすかが大切です。習得した専門理論や高度な技術を卒業後にいつからどのように活用していくか、受講中からイメージしておくことも大切です。就職・転職、独立開業、業務提携、兼業・副業、家族の身体メンテナンスなど、活かし方は様々です。

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★資格取得コースを通じて、これからの時代を生き抜くための感性や思考力を磨く

先の見通しを立てにくい不確実な現代において特に必要とされるのは「自分の頭で考える力」です。
またAI(人工知能)時代においては、人間にしかできないこと/AIが苦手とすること<●クリエイティブな作業 ●人の気持ちを汲み取ること ●パーソナルでフレキシブルな対応力>をスキルとして高めていく必要があります。

▽マッサージセラピーの実践は、感性と思考をバランスよく使うワークでもあります。

・クライアントの状態を実際に触れてみて感じとること
・コミュニケーションを通じてクライアントの気持ちやニーズを汲み取ること
・フレキシブルでパーソナルな対応をすること
・体系的な知識/技術と感性を駆使して、クラアントにとってベストな施術プランを自分の頭で考えて組み立てること

これらのマッサージセラピー実践で使うスキルは、AI時代において人間が高めておきたいスキルと一致します。

資格取得コースを通じて、体系的にマッサージセラピーを学ぶことは、専門知識(解剖学、姿勢評価)や専門技術(各種マッサージテクニック)を身につけるだけでなく、感性や思考力を磨くことにも繋がります。

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TRTAは、セラピスト教育を通じて、これからも受講生の皆様の人生の可能性を拡げることに貢献していきたい所存です。引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。

 

2022年06月29日 18:00

これからの時代を発展的に生きるためのキーワード 『ダイバーシティ&インクルージョン』

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TRTAの豪州オイルマッサージ国家資格取得コースカリキュラムは、専門理論科目、実技科目、実務系科目、臨床実習で構成され、体系的な学びによりプロフェッショナルとして活躍するための基礎力と応用力がつけられるようデザインされています。
 
今回のブログでは、実務系科目の一つである「ダイバーシティ(多様性)」の授業内容や、ダイバーシティに関する考察を共有させていただきたいと思います。
 
ここ10年程で、日本社会でもダイバーシティの重要性が認識されるようになってきました。その背景には、様々な分野でのグローバル化や世の中の変化により、異なる文化・価値観を持つ人たちと協働・共存することが求められるようになったことがあります。
 
ダイバーシティの授業では、概念を理解するための講義と、「マッサージセラピストとして/社会人として、ダイバーシティを個人および職場でどのように実践に落とし込んでいくか」等をディスカッションしていきます。
 

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● ダイバーシティの歴史


「ダイバーシティ」という言葉は1980年代にアメリカで生まれ、世界に広まったといわれています。企業の競争力を高める人事戦略として「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性と包含性)」という考え方が生まれたことが始まりです。
 
日本においては、ダイバーシティの考え方が認識され始めたのは1980年代半ば頃からといわれています。1985年「男女雇用機会均等法」および1999年「男女共同参画社会基本法」の制定により、職場における男女差別が是正されました。
 
それまでは、女性差別や人種差別が横行しており、同等の雇用機会や昇進機会が提供されることがない状態でしたが、このダイバーシティ&インクルージョンの考え方が次第に社会に広まり支持されるようになるにつれて、様々な分野で取り組みの必要性が高まっています。

 
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● ダイバーシティの認識


国や企業・組織におけるダイバーシティとは、ライフスタイル・宗教・価値観・性別・物の見方・分析の仕方..などの違いがある人々がそのコミュニティに存在することを意味します。
 
近年、日本社会でもダイバーシティが重要視されていますが、実際はその認識がまだまだ定着しておらず、実生活や仕事で上手く実践できていない状況も少なくないようです。
 
実際に参加した受講生にダイバーシティの認識について話を聞いてみると、所属している企業で「ダイバーシティ研修」などが取り入れられている受講生はダイバーシティへの認識がありましたが、そうでない受講生は「聞いたことはあるけど、よくわからない」「なんとなくイメージはあるがボヤッとしている」という状況でした。
 
日本国内におけるダイバーシティの実践はまだ黎明期で、どこの企業も思考錯誤しながら実践している状況なのではないかと思います。

 
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● ダイバーシティ&インクルージョンは優しい概念


ダイバーシティ&インクルージョンとは、多様性を包含した状態を言います(国や企業でいうと、多様な個性を包含している状態)。
 
ダイバーシティの概念が浸透していなかった時代は、多数派から外れた個性が排除されがちでした。価値観や生き方まで「普通」という型があり、それとは違う価値観や生き方をしている人は「変わってる」と批評されましたが、多様性の時代は(人に迷惑/害を与えるものは除いて)全ての個性が尊重される時代。ダイバーシティは優しい概念であるといえると思います。
 
多様性の概念を理解して実践できると、自分にも他人にも寛容になれて、精神的にも自由でいられます。
「寛容」というと何でも許すというようなニュアンスにも捉えられますが、 どちらかというと、「自分もOK、あなたもOK」「自分に対しても責めない、相手に対しても責めない」というニュアンスで解釈してます。


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● NO INTERFERENCE , NO JUDGEMENT


= 相手に干渉しなければ、相手をジャッジすることがなくなる


ダイバーシティの実践において、必要なマインドセットの一つに「ノージャッジメント:NO JUDGEMENT」つまり「批評しない/裁かない」がありますが、批評/ジャッジの一方手前で相手の価値観・嗜好・考え方を干渉せずに放っておけば、相手をジャッジすることもなくなります。「そういう考え方もあるんですね」で終わり、それ以上は相手に入り込まないとうイメージです。

人間誰しもノージャッジメントを完璧に実践することは難しいですが(神ではないので)、日常から意識して心がけることで、自分も他人もより心地よい状態でいられるのではないかと思います。

例えば、自己責任で何かにチャレンジして失敗したとしても、それについて干渉されない状態であれば、アレコレ批評されたり馬鹿にされたりすることがありません。過干渉でジャッジメンタルな社会は人々を萎縮させます。「これやりたいな。でも、こんなことしたら馬鹿にされるかな」という心理状態が生まれやすくなるなど、自由や可能性がどんどん狭められてしまいます。



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● 良い干渉・悪い干渉


「干渉」には、「良い干渉」と「悪い干渉」があると考えます。

「良い干渉」
 =相手を思いやって気遣う愛情から生まれた行為
 →「ちゃんと休養を取ってますか?」等、相手にとって負担がない/ストレスや不快感を与えない程度の干渉

「悪い干渉」
 =相手の嗜好/価値観について、口に出して批判/批評したり噂話をしたりする行為

良い干渉と悪い干渉の違いは、一言でいうと、「相手への思いやり・愛情」から生まれているか否かなのではないかと思います。

日本社会(特に地方コミュニティ等)は、ご近所さんへの思いやりから干渉的になることがあると思います。そういった干渉については、双方でコミュニケーションをとってお互いが負担にならない距離感を見つけていけば良いのではないかと思います。これは「境界線(バウンダリー)」の概念も関連してきます。ダイバーシティの授業では、この概念も学んでいきます。

 

● 授業参加者からのコメント

 
〇受講生Tさん:
「ダイバーシティの授業でオーストラリアらしい柔軟な考え方や価値観など学べて本当に嬉しかったです。哲学的な感覚ですね、今までの考えていたことが点と点で繋がった感じですね。技術に関してもこうでなければならないということがマニュアル的な考えで無く、個性や人を尊重する多様な考え方などセラピストとしても十分に活かされています。」
 
〇受講生Sさん:
「授業で多くのディスカッションができたことは本当に良かったです。自分にとってここまで人と話し合うことは大人でも子供でもなかった気がします。知らなかったことやもっと人の価値観を知ってみようと思いました。それについてどう思っているんだろうとか、、最終的には自分と向き合う大切な時間ができました。」
 
 
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授業は、毎回新しい気づきや発見、そして大切な学びがあります。

今回のダイバーシティの授業も、ディスカッションを通じて、様々な意見に触れることができ、受講生の視野が拡がっていくことを実感しました。そして講師もディスカッションからいつも学ばせていただいています。

TRTAはこれからも、受講生一人ひとりの“個性を尊重”し、“視野が広がる”授業を通じて、これからの時代を生き抜いていくために必要な感性や思考力を磨くことができる教育を提供できるよう精進して参ります。引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。
 

2022年05月27日 18:00

【10年の回想】オーストラリアの文化と教育の魅力

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TRTAは2012年に麻布十番で開校し今春10年の節目を迎えました。
そこで今回はスクールの礎になっている「オーストラリアの文化/教育の魅力」、そして「TRTAの教育方針」について、改めて本ブログでお伝えしたいと思います。


オフィシャルウェブサイトやパンフレットをご覧になった方、又は講座をご受講いただいた方はご存じかと思いますが、TRTAはオーストラリアのマッサージセラピーとその教育カリキュラム・文化の素晴らしさに魅せられ、日本国内(日本語)でオーストラリアのオイルマッサージ教育カリキュラムを受けられるシステムの構築を夢見てきました。

そして2015年、日本で初めて豪州政府認定教育機関MSQ(Massage Schools of Queensland) と提携し、豪州オイルマッサージ国家資格(Certificate Ⅳ in Massage Therapy)コース日本国内開催を実現させることができました。


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●オーストラリアの文化/教育の魅力 


~自分軸の確立と多様性を育む教育~

オーストラリアのマッサージスクールの授業では、「●●について、自分の考えを述べよ」という小論文課題や、2~6名のグループでディスカッションをする時間があります。小論文課題では「自分の考えを論理立てて表明すること」が鍛えられ、グループディスカッションでは多様な価値観や意見に触れることで視野を広げることができます。

また、教育スタイルにもオーストラリアという移民国家のダイバーシティ(多様性)が反映されています。「何か一つの決まったやり方が正解」というような指導ではなく、自分なりの根拠があり禁忌行為でなければOKという幅広さがあります(何でもやっていいというわけではありません)。

マッサージスクールのテキストにも「Develop your own style.(自分のスタイルを確立しなさい。)」というセンテンスが入っており、マッサージセラピストが目指すゴールも「自分に合った負担のないやり方で、顧客にとって都度ベストな方法を自分で考えて実践すること」となります。

このようなワークを繰り返し行っていくことで自分軸が確立されていきます。 


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●TRTAの教育方針


~個性を尊重・視野を広げる~
TRTAでは、オーストラリア文化の良さ(ダイバーシティ&インクルージョン)と、日本文化の良さ(きめ細かいサービスとホスピタリティー)を取り入れた教育を実施し、世界に伍していけるプロフェッショナルの育成を目指しています。


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<個性を尊重>
少人数クラスで一人ひとり合ったやり方を提案/指導いたします。例えば、手の大きさ・体格・関節の可動域などの身体的な違いや、セラピスト経験・人生経験の違い、そういった多様な個性を尊重し、受講生の強みを伸ばすことを心がけています。
一人ひとりが自分らしいスタイルでマッサージセラピーを楽しんで、そして自分軸を確立していくことができることが私共の願いです。


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<視野を広げる>
視野が広がり・応用力がつくような授業内容を心がけております。 “こうでなければけない”、“こうあるべき”、といったように、画一的・限定的な指導をせず、多角的な視点で考えられるよう指導いたします。


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前回のブログ「LIFE SHIFT(ライフシフト)について考える」でもお伝えさせていただきましたが、人間の長寿化と社会変遷(終身雇用崩壊、価値観の多様化、テクノロジーの進化など)により、従来の生き方をロールモデルにすることができなくなりつつあります。

従来のシングルステージ的な生き方(=教育→終身雇用/結婚→定年退職という直線型)から、マルチステージ型の生き方(複数のキャリアを経験する生き方)にシフトするということは、何歳になっても新しい挑戦をし続けて進化し続けることが必要になります。

TRTAはマッサージセラピーカリキュラムを通じて、これからの時代を生き抜いていくために必要な感性や思考力を磨くことができる教育を提供していきたいと考えています。引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。



▼2022年2月配信ブログ:「LIFE SHIFT(ライフシフト)」について考える
trta-jp.org/blog_articles/20220203.html


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2022年04月29日 16:00

「LIFE SHIFT(ライフシフト)」について考える

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先日1月27日にオンライン無料セミナー「セラピストの資格と仕事」を開催させていただきました。
その中でお話しさせていただいた「ライフ シフト」について本ブログで紹介させていただきたいと思います。

「LIFE SHIFT(ライフシフト):100年時代の人生戦略」は2016年に発売されたベストセラーで、人生最大のテーマである「自分自身が、自分の人生をどのようなものにしたいか」ということを追求した書籍です。そして、昨年2021年10下旬に第二弾「LIFE SHIFT2:100年時代の行動戦略」日本国内で発売され、こちらも今注目されています[1]。

 

●「どう生きるか」を真剣に考える人が増えている

近代日本においては1990年代頃まではエスカレーターに乗っているかのうような一直線の人生(=教育→終身雇用/結婚→定年退職)が既定路線でしたが、2000年代〜の終身雇用崩壊、価値観の多様化などにより、前世代の生き方をロールモデルにすることができなくなりつつあります。

インターネット普及前の1990年代までは、様々な人の生き方を知る機会(多くの情報を短期間で得られる機会)が少なかったため、身近な先輩・親戚などの生き方をロールモデルにして生きる方が多く、世の中の複雑性や多様性も少なかった分、人生の選択肢が限られていたという背景もあります。逆に言えば「どう生きるか」を深刻に考えなくても良い時代だったのかもしれません。

「どう生きるか」を真剣に考える人が増えている背景に、こういった社会の変遷が考えられます。

 

●自分らしい人生を生きるためのキーワード「自己理解」

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自分にとって良い人生、後悔のない生き方をするためには、「*自己理解」が必要です。

なぜならば、自己理解をすることで、自分にとっての幸せは何か?自分の強みは何か?自分が望んでいることは何か?等を認識することができるからです。

*自己理解とは[2]
・自分を客観視する作業により、自分自身を深く理解し、それを受け止めている状態
・自分自身を深く理解する=気質、正確、価値観、考え方、態度・行動の傾向などを認識すること

▽自己理解を深めるための方法
➀これまでの職業経験や人生経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみる[2]
=自己のSWOT分析につながる
➁新たな学びや新たなチャレンジをしてみる
=自己探索につながる
③周りからの刺激を入れる/他人からのフィードバックを得る
=視野が拡がり、自問自答だけでは気が付かない自己の一面に気が付くことができる

*手前味噌で恐縮ですが、マッサージセラピーの勉強は、前述の自己理解をするための方法②③(自己探索、他人からのフィードバックにより新たな自己の一面に気付くこと)ができます。
相モデル(技術を練習し合う)実習をすることで、自分自身のフィジカルを体感しながら理解し、フィジカルに表れている問題(例えば、筋肉のコリや痛みなど)の原因は何なのかを考えるなどの自分と向き合うワークをすることになり、クラスメイトや講師とディスカッションすることで、新たな視点や気づきを得ることができるからです。

 

●これからの時代はキャリアや働き方がマルチステージ化する

これからの時代は、エスカレーターのような「直線の人生」ではなく、様々なことを経験しながらオリジナルの人生をクリエイトする「マルチステージの人生」になると言われています。 テクノロジーの進化や世の中の変化が著しい現代は、学び続けて柔軟に変化に対応していくスタンスが求められます。テクノロジーの進化により、人が行っていた仕事がAIやブロックチェーンに置き換えられるなど、一つの仕事だけで生涯生計を立て続けることが難しくなってきているからです。

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以下はライフシフト[1]で書かれている3つのステージです。

〇エクスプローラー:探索者
=自分の好きと得意を発見していくステージ
〇インディペンデント・プロデューサー
=職を探す人ではなく、自立して仕事を生み出すステージ
〇ポートフォリオ・ワーカー
=異なる種類の活動を同時に行うステージ

各ステージをより充実させるために、新しい経験や学びを定期的に取り入れて、自分を再創造していくことが必要であると言われています。

 

●マルチステージの人生を生き抜くために必要な資産

ライフシフト[1]では、マルチステージの人生を生き抜くためには有形資産の他にも、無形資産が極めて重要であると述べられています。

▽3つの無形資産
➀生産性資産
:スキルや知識、仲間、評判など、仕事を生み出し成功するために役立つ資産
➁活力資産
:健康な心身、良好な人間関係、健康的なライフスタイル、など、より良い長寿人生を送るために必要な資産
③変身資産
:変化に柔軟に対応する意思や能力、多様性に富んだネットワークなど、自らを変化させていくための資産

 

●ライフシフト時代における、セラピストキャリアの作り方

〇副業やWワークからセラピストを始める
どのようにしてセラピストとしてのキャリアをスタートさせていけばよいのか。もちろん、転職や起業も一つの方法ですが、低リスクで直ぐに始められるのは、副業やWワークです。とにかく何らかの形で始めて、トライ&エラーを繰り返して技術やサービスをブラッシュアップしていくことがキャリアを積み上げるために必要なアクションだと思います。

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〇キャリアをずらせるようにしておく
「業界」と「職種」のどちらかをずらすと、ビジネスパーソンとして成長を加速できるといわれています。業界をずらす例としては、「営業職」をやっている人は、他業界の「営業職」への転職がしやすく、転職によりキャリアを成長させることが可能です。セラピスト業界であれば「セラピスト」というキャリアに加えて、店舗マネジメントをする「マネジメント職」を経験するなどで、キャリアを成長させると同時に将来の選択肢を拡げることが可能になります。

 

●いくつになっても新しい挑戦をし続ける時代

人生100年時代は年齢関係なくいくつになっても新しいことに挑戦する時代です。生涯学習が定着している欧米では、40代の大学生も多いのが現状です。オーストラリアのマッサージ学校も10代~60代くらいまで多世代が同じクラスで学んでいました。

人類の寿命が延びている今、死ぬまでにかかるコストが遥かに高くなっているということは、いくつになっても、新しい学びを取り入れて、第一線で働き続ける等、生きるためのコストを何らかの方法で稼ぎ続けていかないといけない時代になっているということです。

マルチステージの人生100年時代を生きる現代人は、前時代と比較すると、アナログ時代もハイテク時代も体験し、様々な経験をできるという点では幸せなのかもしれません。

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TRTAは、マッサージセラピー教育を通じて受講生の『人生の可能性を拡げること』に貢献していきたい所存ですので、引き続きどうぞよろしくおねがいいたします。


参考サイト
[1]ライフシフトのシリーズ|東洋経済新報社
https://str.toyokeizai.net/-/book/life-shift/series/
[2]自己理解、仕事理解-ジョブカード-厚生労働省
https://jobcard.mhlw.go.jp/comprehension.html
2022年02月01日 20:00

「脳機能と免疫系の関係」

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現在、神経系と免疫系は互いに独立して機能するのではなく、相互に作用している(脳→免疫系、免疫系→脳)いることが認識されています。

中枢神経系が免疫システムに存在する細胞/分子を利用しており、免疫応答システムは免疫細胞によって産生される神経内分泌物質(neuroendocrine mediators)によって調節されています。[2]

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●人間の様々な能力の源=脳

人間の、様々な能力(学ぶ・覚える・作品を作る・計画するなど)は、脳の可塑性(環境に適応して変化する力)に依存しているといわれています。そして脳の可塑性は、脳の能力※に依存していることが明らかになってきています[1]。

※脳の能力
・神経細胞間の結びつきをつくる力
・既にある神経細胞どうしの結びつきを強くする力
・新しい神経細胞をつくり続ける力(=神経新生)

1950年代頃までは大人の脳が新しい神経細胞をつくる能力があるという概念はありませんでしたが、1960年代頃から、アメリカの神経科学者でソーク研究所教授のFred Harrison Gage氏、同神経科学者・心理学者でありプリンストン大学教授のElizabeth Gould氏らによりそれが覆されました。

現在、脳の海馬(=学習や記憶を司っている)で、新しい神経細胞が生涯に渡りつくられていることが実証されています。

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●明晰な頭脳と免疫機能を保つためにできること

1:運動
運動をすると、思考や感情に関連する神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン)の分泌が促されます。また運動により、新しい神経細胞が生み出され、神経化学物質※や成長因子も放出されます。

※神経化学物質
=神経細胞の機能調節など様々な役割を担っている化学物質の総称

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2:瞑想
瞑想は、脳の集中力/注意力、記憶・学習、意識知覚と関連のある領域に作用し、免疫系の機能を向上させ、ストレスを鎮める効果(=α波)があることが、いくつかの研究で明らかになっています。
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3:食事[3]
野菜・果物・ナッツ類・魚・乳製品などをバランスよく摂取することは、明晰な頭脳と免疫機能を保つことにつながります。
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〇オメガ3脂肪酸
:植物由来のαリノレン酸、魚類由来のDHA,EPAがある
αリノレン酸は亜麻仁油やエゴマ油に多く含まれ、DHA,EPAは青魚に多く含まれる

-αリノレン酸=血中中性脂肪を下げる作用
-DHA=記憶力や判断力の向上に有効
-EPA=脳内に血栓ができることを防ぐ

〇抗酸化作用のある食品
:活性酸素※の発生やその働きを抑制したり取り除く作用がある
- ポリフェノール=ブルーベリー、大豆、ゴマ、緑茶
- カロテノイド=緑黄色野菜、果物、甲殻類、魚類
- 抗酸化作用を持つビタミン(ビタミンA,C,E)=ナッツ類など

※活性酸素
人体で活性酸素が過剰になると、がん・動脈硬化・老化・免疫機能の低下などを引き起こす原因となる過酸化脂質が作り出されます。

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免疫力を高めることは、脳機能を高めることや心の健康を支えることにも繋がります。心と体と思考の健康は相互に影響しあっています。

[1] 神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線 (早川書房)

[2] Neuroimmune Interactions: From the Brain to the Immune System and Vice Versa
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5866360/

[3] 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html

※本コラムの情報の正確性について 当サイトのコンテンツや情報におきましては可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。
2022年01月12日 20:00